日々読書、時々一杯、折々投資

モグパクです。都内で働くサラリーマンです。 新書・文庫を1日1冊読むのを日課にしてます。あと、酒(主に日本酒)を飲むこと、投資をすることが好きです。

「教養は「事典」で磨け」成毛眞

この本、最初にタイトルの「事典」という珍しい言葉にひかれます。さらに、サブタイトルが「ネットではできない「知の技法」」です。これもひかれます。なぜならば、著者の成毛氏は、マイクロソフト代表取締役社長をしたことがありITの専門家です。むしろ、本よりもネット、という主張をするのが自然に思えます。

そんな意外感を感じつつこの本を読み始めると、かるく予想を裏切る記載が飛び込んできます。

「我々には、2つの選択肢がある。知らない分野について全く知らないままでいるか、あるいは、字引学問程度の知識でも身につけるかだ・・・ある分野の素人には、その分野を学んでいく過程を楽しむ権利があるのである」(4ページ)

「教養」や「事典」の話ということで、てっきりすごい勉強しろとかいっぱい本を読めみたいな話かと思いきや、意外とかる~いスタンスを成毛氏がとっていることに、意外感を覚えつつもかすかな安心感も覚えます。また、言葉よりも絵の方がよいことがあるとして図鑑もお勧めし、さらに、積ん読を礼賛する側とまで言っています。読書が得意でない人にとっても入りやすいスタンスが良いですね。この本では「事典」とは、辞書、辞典、事典、図鑑をまとめて表現している言葉として使われています。

サブタイトルにあるとおり、ネット(検索エンジン)より事典を成毛氏はお勧めしています。結論的にはそうかなあと思えてもなぜそうなのか、とあらためて理由を考えてみると意外と分からないものですが、成毛氏は、そんな難題にも明快な答えを述べています。

事典のすすめみたいな話は第1章で終わりです。第2章は、世の中にある面白い事典の数々を紹介してくれます。世の中、こんな事典あったんだあ、と驚きの連続ですし、ちょっと高いけど(数千円から数万円します)読んでみたいと思わせる事典もあります。私が気になった事典はこれです。

「官能小説用語表現辞典」

「ヴィジュアル版 植物ラテン語事典」

「ENCYCLOPEDIA OF FLOWERS植物図鑑」

「5秒でわかる!!! よのなか小事典」

「バンド臨終図巻」

どうでしょう?これだけ見てもいろいろあるなあって思いませんか?

この本は、事典のための事典、ですね。

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「教養は「事典」で磨けーネットではできない「知の技法」ー」光文社新書768

2015年8月初版1刷発行

著者 成毛眞

発行所 株式会社光文社