日々読書、時々一杯、折々投資

私の趣味をそのままタイトルにしました。 趣味のことでこれいいなあと思ったことを書いていきます。それが少しでもみなさまの参考になればさいわいです。

天皇家についての雑学を知ることができる本

天皇125代」別冊宝島編集部、宝島社新書、2014年6月第1刷

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

日本の天皇家は、世界最長の王室といわれていますが、では、いつから始まったのか、知っている方はあまりいないと思います。私も知りませんでしたが、この本を読むと、そういった天皇家についてのいろんな知識を知ることができます。ちなみに、答えは、この本によると、紀元前660年だそうです。つまり、天皇家は、現時点で、2677年目、125代目ということになります。これはどう考えても、世界最長でしょう。

 

こんな感じで、へえ~そうなんだ、という話がでてきます。失礼ながら、それを知ったとしても、なにか生活の役に立つというものではありませんが・・・。あとは、こんなのがあります。

 

天皇の地位を象徴するものとして、三種の神器があります。八咫鏡 (やたのかがみ) 、草薙剣 (くさなぎのつるぎ) 、八坂瓊曲玉 (やさかにのまがたま) の3つのことですが、そのうちの八咫鏡については、「実体については、歴代の天皇でさえ、どなたも目にしたことがないという」(25~26ページ)ことらしいです。天皇というと、一般人には無理でも、どんな宝物とかでも見れるかと思いきや、そうでもないんですね。このいまの時代にも誰も見たことがない伝説だけのものなんていうことが存在するとは、ちょっとワクワクします。

 

戦国時代は、現在と同じく、終身在位の形式がとられていたそうですが、その理由は、譲位するのにそれなりの費用がかかったので、その節約のためだそうです(195ぺページ)。まさか、昔は、皇室に対する敬意が高いかと思っていたのですが、そうでない時期もあったようです。「管領細川政元が「即位の礼を挙げたところで、王としての実質がともなっていないのであれば無駄なことですと言って反対し、そのまま奉仕されたこともある」(195ページ)という話は象徴的です。現在も終身在位ですが(今上天皇はそうではありませんが)、まさか同じ理由ということはないと思いますが、逆になぜこれまでそうなっていたのか、ちょっと理由が気になります。

 

第107代後陽成天皇(1586年~1611年)までは火葬で、それ以降は土葬で葬られているそうです(201ページ)。私などは、通常日本では火葬するものだと思っていたのですが、天皇家はそうではないんですね。

 

天皇という言い方は、昔からあったものだと思い込んでいましたが、そうでもないんですね。天皇号に統一されたのは、1925年のことだそうです。ずいぶん最近なんですね。それ以前は、一部を除き「帝」、退位後は「院」と呼ばれていたそうです(9~10ページ)