じつは新橋は田舎?
ある日曜のこと、新橋で飲む機会がありました。
そのお店は以前から時々行っていたお店で、お店の人とは、忙しくなければ、軽く雑談なんかしながら飲んでいます。
このお店、飲み屋にしては珍しく、土曜はお休みで日曜は営業という変わった方法をとっています。じつは、新橋は日曜に開いているお店が少なく、穴場的存在になっていて、この日も13時をすぎていますが、その割にはお客さんの入りがよく、順調な感じ。そこで聞いてみます。
私「最初に日曜の営業始めたころ、ここまでうまくいくって予想してましたか?」
店「最初のころはぜんぜん。お客さんが少なくて暇で暇でしょうがなかったこともあったんですよね。途中からだんだんお客さんが増えてきて」
私「日曜営業しているってことがだんだん知られるようになってお客さんが増えてきたということですかねえ?」
店「そういう感じですねえ」
私「よく考えてみると、ここは新橋だよなあ。例えば、新宿とか渋谷で、日曜に飲み屋が開いている開いていないなんて話、ふつう誰も気にしない。これって、地方とかではよくある話だけど。そう考えると、新橋ってじつは意外と田舎?」
店「たしかに。新宿、渋谷ではあり得ない。」
あらためて考えてみると、新橋って有名だけど、高級、おしゃれ、という言葉からは縁遠いし、新宿のようにすごいエネルギーに溢れているというイメージもない。
おやじの街、なんて言われたりすることもあるけど、おやじ=都会的、とはふつう思わないし、赤提灯の居酒屋のイメージとすれば、まさに、「場末」という言葉がぴったり。
デジタル大辞泉によると、場末とは「繁華街の中心部から離れた場所。また、都心からはずれた所。「場末の飲み屋」」だそうで、やっぱり、(どちらかといえば)新橋は田舎のイメージということになってしまいました。
でも、あまり都会的だと安心できない。ふらふら酔っ払っていると財布とられてしまったり、悪質なキャッチにつかまってぼったくられたり、とかあるので、田舎も実は良いんです。
だからこそ、酒飲みには最高なのでしょう。次回も新橋という田舎で飲もう。