「2X-X=?」という問題をかんたんに解けてしまう人に聞いて頂きたい話
数学の問題です。「2X-X=?」と聞かれたら、みなさんはどう答えますか?
そんなの簡単、「X」に決まっていると、答えると思います。正解です。学校の数学の授業で先生はそう教えてくれます。
ところが、もう1つ正解があるんです。知ってますか?
2X-X=2
ばかじゃないの?ふざけているのでは?と思われる方、多いと思いますが、まじめな話です。
実は、これが正解になる場合もあるのです。特殊なコンピューター言語の記号処理では2XからXを引くと2になることがあるからです。コンピューターにとっては2もXも単なる記号なので、そこに不思議はありません(「教養バカ」著者:竹内薫、SB新書、2017年2月初版第1刷発行、183ページ)
意外すぎでびっくりです。わたしも最初ふざけているのでは、と思ったのですが、このように説明されると、たしかにそうだなあと、あっさり納得してしまいました。
「2」は数字、「X」は文字と分けて考えてしまいますが、どちらも記号にすぎないといわれてしまえば、それもそのとおり。別々であると考えることがまちがいということではありませんが、とうぜんそうに決まっていると思ってしまうから、「2X-X=2」という答えもあるということに気づかないのです。
この話は、世の中にはいろんな見方がある、人は自分が予想もできないことを考えている、ということをわたしたちにはっきり感じさせてくれる分かりやすい例です。
そして、世の中には、頭のかたい人とやわらかい人がいますが、その人たちの何が違うのかというと、
じぶんが、当然、あたり前と思っていることを疑うことができるか
という違いです。どうすれば頭のやわらかい人になれるのか、ということも教えてくれています。
世の中にはふつう思いつかないようなざんしんな発想、ユニークな発想を持っていて、それを活かして成功している人がいますが、そういう人は、きっとなんでも疑うことができるのでしょう。
これからの人生を成功するためのだいじなヒントを教えてくれた話でした。