日々読書、時々一杯、折々投資

モグパクです。都内で働くサラリーマンです。 新書・文庫を1日1冊読むのを日課にしてます。あと、酒(主に日本酒)を飲むこと、投資をすることが好きです。

漫画でわかる聖書。気楽に読めて自分が少し賢くなった気分にしてくれる本

名画とあらすじでわかる! 旧約聖書(監修:町田俊之)、青春新書、2013年11月第1刷発行、

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おそらく聖書に関する本は数多くこれまでも出版されているかと思いますが、この本は、膨大な聖書の内容を、名画によって説明してくれるという斬新な本です。

 

旧約聖書」の「約」とは何か?

 

名画で説明するからといってあなどることはできません。この本を読むと、聖書について、周りの人より確実に詳しくなることができます。

たとえば、「旧約聖書」の「約」とはどういう意味でしょうか?「旧約聖書」と「新約聖書」はどう違うのでしょうか?元々キリスト教徒ですという人でなければ、まず答えられないと思います。

答えは、「契約」です。「旧約」は神とイスラエルの民の間の契約を、「新約」は神がイエス・キリストを地上に遣わし、すべての人々と結んだ契約を指します。

 

なぜ、人類は同一の言語を使わないのか?

 

町田氏によると、聖書とは、人類のはじまりなど、人類の歴史に絶対的な影響を及ぼしたことのはじまりについて記している本だそうです。この本では、そういったはじまり=イベントが、名画によって再現されています。

たとえば、なぜ、人類は同一の言葉を話さず、ばらばらの言葉を話すのか?答えは、神は人々を一箇所に集まらせず世界に散らばせようと思い、それまで同一言語を話していた人類が意思の疎通ができないようにするため、互いに言葉を聞き分けられないようにしたためです。「バベルの塔」はここで出てきます。

もちろん、それが本当に起こった出来事なのかはわかりませんが、しかし、なぜそうなっているのかということが説明できないことっていろいろありますが、そういうことのひとつの説明の仕方としてはとてもおもしろいです。

 

名画といっても意外と堅苦しくない

 

この本に掲載されている名画は、宗教的な色彩の濃い絵です。絵を見ても、なんかよくわからないけど、人物の描写が上手だなあという感想ぐらいしか持てません。上手なんていう感想は名画に対して失礼かもしれませんが、この本を読むと、そんな名画にも、意外なギャップがあって、身近なものに感じます。

たとえば、「モーセの誕生」を描いた絵(作品名は「ナイル川から救われるモーセ」)ですが、描かれている人物の服装や髪型、背景の建物は、なんと、16世紀のものです。つまり、絵の作者が実際に絵を描いていた当時に流行していたファッションなんですね。時代考証もなにもあったものではありません(笑)。名画とかいいつつ意外といい加減だなあと苦笑いしつつも、そんな適当さは、かしこまって鑑賞しなくてもいいんだという気持ちにさせてくれます。

 

聖書をふだん手にとることはまずないと思いますし、正直、なかなか近寄りがたいという感じですが、この本は名画というビジュアルで説明してくれています。いわば、漫画でわかる聖書、という本と同じコンセプトです。それでいて、ふつうは知ることのない聖書についての正確な知識を得ることもでき、ちょっと賢くなった気分にしてくれる本です。一部ですが、ちょっと怖い絵もありますので、夜寝る前に読むのはあまりおすすめしません(笑)