日々読書、時々一杯、折々投資

モグパクです。都内で働くサラリーマンです。 新書・文庫を1日1冊読むのを日課にしてます。あと、酒(主に日本酒)を飲むこと、投資をすることが好きです。

職場の上司の言っていることが意味不明、付き合いきれないと思うときに読んで頂きたい本

上司は思いつきでものを言う(著者:橋本治)、集英社新書、2004年4月第一刷発行、2004年7月第七刷発行、

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よく考えもせずに適当におもったことをそのまま言う上司、みなさんのまわりにもよくいるのではないでしょうか?

わたしもそういう上司と働いた経験があります。ほんとうにそういう上司はめいわくなものです。この本は、なぜそんな上司が発生してしまうのか、そして、そういうときはどうすればよいのか、を教えてくれる本です。

 

「よく考えてみろ」「ちょっと考えてみろ」

 

どちらも思いつき上司が言いそうな言葉です。ほんのちょっとした日本語の違いですが、橋本氏によると、ぜんぜん意味が違うそうです。「よく・・・」と言うときはすでに上司の頭の中で答えができあがっていてそれに気付けというメッセージ、「ちょっと・・・」は上司自身の頭の中にも答えがなくてそれを考えろというメッセージ。日本語は難しいですねえ。ただ、どっちの場合にしても、その内容が思いつきの域を脱している保証はまったくありません。

 

会社がオワコン扱いされてしまうのもしょうがない

 

橋本氏によると、過去の会社の活動を否定するような提案、部下の優秀な提案に対して上司は、どうしても否定から入ってくる傾向があるそうです。その否定の具体的な形のひとつが思いつきでものを言うでしょう。上司は否定的なコメントをいろいろするけど、部下からすると、どれも的外れの内容にしか聞こえない、ここで「思いつき」完成です(笑)。ここでやっかいなのが、思いつきを上司が言うのは、その上司が無能であるからという訳ではないということです。むしろ優秀な上司にもこの傾向があります。つまり、上司ぜんぱんにあり得るということです。これでは若い人が会社を嫌がるのも無理はありません。

 

会社が大きくなると思いつき上司が発生してしまう

 

大企業病ともいえます。組織の官僚化、硬直化の現象です。なぜそんなことが起こるのか?会社がおおきくなると、文句を言うだけで実際に手を動かさなくていい人が会社に発生してしまうからだそうです。コメントするのが仕事みたいな人です。たしかに、中小企業とかであれば、そんなゆうちょうなことを社員にさせる余裕は会社にはありません。若い人が特に大企業から逃げたくなるのも無理はありません。

 

上司の思いつきはただあきれるのみ

 

不幸にしていま会社で思いつき上司と仕事をしている人はどうすればよいのか?橋本氏の対処法は簡単、「戦い」にしないことです。ふつうこういう上司に対していろいろ説得をしようとすることが対処法ですが、まったく逆です。かなり意外な方法ですが、意外と効果ありそうです。論拠のない上司の思いつきと論争することは、論拠のないことに論拠を与えるという間違いをしたことになるという橋本氏の言葉は、名言です。

 

橋本氏の本は、他の本もそうですが、とつぜん、テーマとぜんぜん関係のない話がひろがります。しかもそれが、数行ではなくて数ページにもわたって続くことがあります。「なんでここでこんな話しなんだろう?」と疑問を持ってしまいついつい読むのをやめてしまいたくなりますが、そこで本を放り投げてはいけません。じっと読みましょう。読んでいると、とつぜん本題に戻って結論が出てきます。まるで、目隠しして歩いていてぱっと目隠しを外したら目的地に着いていたというような感じです。そんな橋本氏の独自の世界もあわせて楽しむことができる本です。