日々読書、時々一杯、折々投資

私の趣味をそのままタイトルにしました。 趣味のことでこれいいなあと思ったことを書いていきます。それが少しでもみなさまの参考になればさいわいです。

本のタイトルを読んで「そんなのないない(笑)」とおもった人にぜひ読んでいただきたい本

サラリーマンの悩みのほとんどにはすでに学問的な「答え」が出ている

(著者:西内啓、マイナビ新書)

 

〇なぜ『学問的な「答え」』が活用されないのか?

 

日本企業においては、

経済学、マーケティング、組織行動論などの

直接ビジネスに関連する学問の研究成果が

全く活用されず、

社員の「経験と勘」だけで、

そういった研究成果を使いこなす欧米企業と

競争している

と著者の西内氏は指摘します。

  

「なぜ活用されないのか?」

とわたしもずっと不思議でした。

とくに不思議なのが、

日本企業は社員に海外でMBAをとらせる一方、

企業の現場ではそれがまったく活用されてない、

というギャップの存在です。

 

この本では、

なぜ活用されないのかという疑問への答えは

明示的に書いてありませんが、

この本を読んだおかげで、

その答えにたどりつきました。

 

『学問的な「答え」』をこの本で勉強し、

それをじっさいに自分の仕事で活かすためには、

「なぜ日本企業では活用されないのか」

ということを意識しながら読むことがとても大事

と痛感しました。

 

〇『学問的な「答え」』で何ができるの?

 

この本は、

給料、出世、職場の人間関係、家族関係など

についてのさまざまな悩みについて、

『学問的な「答え」』を紹介しています。

 

中には、

ここまでの悩みまで「答え」があるのか!

とおもわず衝撃を受けたものもあります。

 

自分で自分の性格を変える方法がわかります

 

「三つ子の魂百まで」と昔から言われていますが、

それとまったく正反対の「答え」です。

わたしはじぶんの性格が好きではありませんので、

とても勇気づけられました。

 

働き方改革」が失敗する理由がわかります

 

この本の内容は、

2012年7月に発行された内容に

もとづいています。

つまり、その数年後にはじまる

働き方改革」の失敗を予言した本

なのです。

 

〇いちばん大事なのは日本人の知恵である

 

人生で一番だいじなことはなんでしょうか?

 

仕事、家庭、健康、お金など

いろいろかんがえられますが、

わたしは、

自分が幸福であると感じられること

だとおもいます。

 

この本は、

それについての『学問的な「答え」』も

ちゃんとおしえてくれます。

 

じつはこの「答え」が、かなり意外です。

 

この本でとりあげている学問は、

もともと欧米起源の学問ですし、

また、

欧米企業はそれを使いこなす一方で、

日本企業は使いこなせていない

というのがこの本の問題意識です。

 

つまり、

欧米>日本

というスタンスです。

 

しかし、

この人生でいちばん大事な問題への

『学問的な「答え」』は、

日本人がもともと意識している

ことばかりで、いわば、

日本人がもっている知恵

と言うべき内容です。

 

「日本人はすごいんだ」

と理由もなく自信をもつのはよくないですが、

逆に、

「日本人はだめだめだ」

と理由もなく自信を失うのもよくありません。

 

明治時代に造られた言葉に、

「和魂洋才」

という言葉がありますが、

この本にサブタイトルをつけるとすれば、

この言葉がぴったりです。